記憶術(記憶力向上のために)

人は、生活していると、様々な情報が五感(視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚)を通じて脳に飛び込んできます。

 

それらの膨大な情報は、一旦は同じ貯蔵庫に入れられますが、その後は一律に情報が保存されるわけではありません。

 

情報を選別して、どの情報を長く記憶しておくべきか決めているのです。

 

記憶は記憶している期間によって以下ような種類に分けられます。

記憶のメカニズム記事一覧

感覚記憶は、五感を通じて入ってくる膨大な断片情報です。これらの膨大な情報は、自分が持つ感情、意識、認識など何か他の情報にひっかからないとすぐに記憶から消えてしまう淡いものです。だいたい一秒、二秒くらい保持できる意識しない記憶です。例えば視覚は目を開いていれば、否応なく情報が入ってきますが、散歩している時などの風景は気にとめない限りはすぐに記憶から消えてしまいます。それが、何か面白い光景、知っている...

短期記憶は、感覚記憶の中で何かにひっかかった記憶ですが、この記憶も意識していない限り、長く記憶にとどめておくことはできません。例えば、今日の朝食で何を食べたとか、今日学校で誰と話したとか、そのような日常的な出来事などは、ある程度の期間は記憶されていますが、意識していなければ記憶から消去されてしまいます。誰かに電話をかける時に、電話番号なども復唱してその場では覚えていられても、すぐに記憶から消されて...

短期記憶のページで説明したように、記憶は、感覚記憶→短期記憶→長期記憶という過程を経て移行されていきます。脳内でいえば、海馬に入った情報が大脳皮質の側頭葉へ移行していくということですね。短期記憶の例で、日常的な出来事や電話番号などは短期記憶として消えていくという例をあげましたが、これが、例えば日常的なことではなくて、学校で何か非日常的な出来事が起こったとしたら、出来事によってはずっと記憶に残るかも...

出典 Wikipedia過去の様々な脳の研究の結果、人間の脳にはいろいろな感覚(刺激)に反応する特定の領域があることがわかっています。例えば、あなたがこの文章を読んでいる場合、通常はまず文字を目で捉え、言語を理解するという流れになります。つまり視覚に関係する脳の領域(視覚野)が刺激されて、言語に関する領域(言語野)も刺激されることになります。さらにこの文章を音読した場合には、聴覚に関する脳の領域(...

記憶力向上のためには、実は忘れることも重要なプロセスになります。記憶における海馬・前頭葉・側頭葉の役割でも説明しましたが、様々な感覚を通じて脳に入ってくる情報は海馬を経由します。情報は海馬を経由しますが海馬は短期記憶しかできませんから、時間の経過とともに情報は海馬から消えてしまいますが、重要な情報として選別されれば側頭葉に保存されることになります。なぜこのような記憶のメカニズムになっているかと言え...

感覚を通して脳は入ってくる様々な情報は、記憶のプロセスにおいて、記憶の強弱がつけられていきます。記憶にとって「忘れること」とは?でも説明しましたが、人間の記憶のメカニズムには情報を選別して重要でない情報、つまり弱い情報については忘れるというプロセスが備わっています。それでは、情報の選別とはどのようになされるのでしょうか?それは、情報の脳に対する刺激で決まります。脳に対する刺激が強ければ強いほど、よ...

記憶は常に時の流れと戦っています。これは誰も実感していることでしょう。一度学習して覚えたことをしばらくほっておくと、見事なくらいきれいさっぱり忘れていることを経験した人は多いと思います。記憶と忘却の関係を知る上で参考になるのが、有名なエビングハウスの忘却曲線です。出典 www.nextglobaljungle.comこれは、19世紀後半にドイツの心理学者であるエビングハウスが、自らを被験者となって...

記憶と忘却と時間のページで、エビングハウスの忘却曲線について触れていますが、この実験からわかる通り、学習してからほったらかしでそのままにしておくと、時間という消しゴムが記憶を消し去っていくだけということがわかると思います。これに抵抗する手段が反復という手段です。あなたも勉強する時に必ず復習をしていたのではないでしょうか?復習=反復の学習方法は、まさに基本的な学習方法です。したがって、普段勉強してい...